構成要素として色はとても強いと改めて思う。
点・線・面で焦点を創ったとしても、色で創った焦点にはかなわない。強調する手段として色はとても強力なものだ。
そこで、配色の基本を再度おさえておこうと考えた。単色でその色がもつ性格をそれぞれ学ぶのではなく、いくつかの色の組み合わせで学んでいく。
この本はインデックスがよくできていて、後に参照しやすいようになっている。それぞれの項目が見開きで扱われている点もよい。コンピュータで色を扱う際に必要なCMYK/RGBの値も数値化されているので助かる。
使い勝手の良い本だ。
色は、あるルールの下に人の感情を動かす。
色の印象は、用いる人の文化・経験・環境などの要因で変わってくる。
当然のことだが、ルールを意識して色を組み立てていくのと感性だけに頼って組み立てていくのでは、デザインの説得力が全然違ってくる。
これまで以上に、
制作過程では常に色彩計画を意識することが必要だ。