日常

東北地方太平洋沖地震

気持ちの整理のために文章にしておく。

昨日の午後3時をすぎたくらいに地震があった。
ちょうど山手線の浜松町駅で、電車に乗り込んで今にも発車するくらいのタイミングであの大きな揺れが続いた。電車も大きく揺れて、駅のホームをみると、看板も揺れている。そしてけっこう長かった。
電車内は一瞬だったけど停電になった。乗客からは不安そうな声が多数。電車が横転しなくてよかったし、走り出す前でよかったと思う。
停電から回復し、揺れがおさまったところで電車のドアは開いた。
まだ余震はあったので、車内で様子をみていた。電車が横転しないかぎり、車内のほうが安全だろうという判断。

電車の復旧はまったくメドがたたないということなので電車を降りて駅の改札付近にあるテレビへ。多くの乗客が同じように街頭テレビに釘付け。まずは状況を把握しようとした。

携帯電話、携帯メールは使えないもののTwitterは使用可能。情報源、連絡手段として使える。まずは今の状況をツイート。反応してくれる方がいて、とても心強かったのを覚えている。
テレビでは岩手、宮城の映像。まったく信じられない映像が流されている余震も続いているので併設のワールド・トレード・センタービルで待機することに決めた。コンビニでわずかの食料を買って鋭気を養いながら。
しばらくすると、ビルは公衆電話に並ぶ人、電車が不通で行き場のない人が多くなってきた。
余震は少しだけどやっぱりある。
2時間ほど待機したところで、いったん会社にもどる。
駅からは10分か15分くらい。
駅前は人がたくさん。コンビニの食料品はすべて売り切れていた。会社に泊まることを前提にしての買い込みが行われたのかもしれない。
電車の復旧は全線無理そうなので、泊まるか徒歩で帰るかの選択になるだろうと覚悟。

3.11

会社に着くと、みんな普通に仕事してる!
なかなかすごい精神力の持ち主だなとおもった。
この状態ではおれは仕事する気持ちにはなれない。

コンビニで買ったゼリーを食べながら、どうするか考えた。googleで経路検索したら2時間ほどで歩いて帰れそう。泊まるのは疲れるし、2時間くらいならいいかと思って歩くことに。ただし、Twitterでも意見をもらっていた懸念点が。こういう事態では無理して歩かない方がいい、というご指摘。たしかにそれもある。なので少し様子をみることにした。
同僚が買ってきてくれた春雨ヌードルを食べながら、どういう状況になっているかを把握することにつとめた。東北にいる家族や友人が気がかりだが、連絡もとれないのでしかたがない。きっと大丈夫だと信じながら、徒歩で帰る決意を固めつつあった。

同じ方角の同僚と合計3名で徒歩帰宅することにした。一人で歩くよりはこのくらいの人数で歩いたほうが不安は減る。
もう余震もないし、大丈夫だろうと判断して20時くらいに会社をあとにした。

途中で少し道をそれてしまったけど、難なく予定の道筋で歩行。
GALAXYで地図を確認していたのだけど、GPSの取得がうまくいかないのか現在地を正確に取ってくれないということが判明。docomoがなにか制限をかけていたのかどうかわからないけど、この時はiPhoneのほうが正確に位置を表示してくれていた。それを頼りに歩く。
順調にはじめの目的地恵比寿まで到着。
まだまだ歩くことになるので、腹ごしらえをして鋭気をやしなうことに。
風があって歩いていると寒いので、ビールとラーメンを食す。こういう時こそ、食べることって大事だな、これは精神的な支えになったね。

ツイートを見ながら歩行していたので、iPhoneが冷えすぎて、起動しなくなるというトラブルがあったけど、エネループとポケットに入れて暖めていたおかげで復帰。エネループのありがたみがわかった。電源の確保はかなり重要だと実感した。
その後は恵比寿でそれぞれ別行動。
ここまでくれば後は知っている道なので、知らない道をいくという不安からは解放されるので気持ちは楽。あとは歩くだけだから。

あまりの寒さに途中のコンビニでアルコールを買って飲みながら歩く。
そしてiPhoneでは曲をかけながら。
わりと早足で歩いたこともあり、しばらくすると体もあったまってきた。
革靴が痛いね、これほど歩くなんて想定していないから。

道中のTwitterはすごくありがたい存在だった。情報も入ってくるし、応援する声もいただいた。こういう状況では携帯電話は使えなくなるので、Twitterに感謝だね。

道のり後半は革靴のために足が痛くなってきてた。女性でハイヒール履いている人はもっとたいへんだろうな。

23時ごろ、ようやく家に着いた。途中でいろいろあったから3時間くらいかかってしまったけど、だいたい予定通り。
無事に帰宅できてほんとうによかった。
部屋のなかも思っていたほどあれてない。
積んでおいた本が倒れていたり、自転車が倒れていたりするくらい。
PC系には被害なし。液晶ディスプレイ、デスクトップ本体も影響なし。もともと地震用の対策はしてあったので、それがよかった。
食器棚が元の位置から10センチくらい離れていたのには驚いた。よく倒れずにいてくれたよ。

電気、水、ガス、ライフラインもすべて正常。
安心した。
冷えた体を温めるために、ゆっくり風呂につかった。
思っていた以上に、体力、精神力は消耗しているようだ。とても眠くなった。

夕方ころに妹からも連絡あって、実家は大丈夫だということも確認。
東北の友人達にも人的被害はないようだ、とメールを確認。

そんな感じで眠りについたが、自分でおもっている以上に精神的な影響は大きかったな、と思う。まさか自分が歩いて帰ることになるとは思ってもみないからなあ。これが東北の震災地付近の方たちならなおさらにきついはず。
命は助かっても、これからの復旧も時間はかかるだろうし。
それすらも今は考えたくないのかもしれない。

なんということだ。。。。

できるところからするしかないな。
節電、募金などなど。

こうしているときにもまた余震が、気は抜けない。