コッツウォルズへトリップ。もともとカンタベリーへ行こうとSa、Naと話していたんだけど、ロンドンを経由していくからテロが心配ということで、反対方向のコッツウォルズへ行くことになった。メンバーは、Sa、Na、オレにNo、To、Hiが便乗して総勢6人。電車は4人から団体割引がきき、£3~4くらい安くなる。Na、オレはすでにチケットを買った後だったから団体割引は適用できなかった。払い戻しは無理なんだって。
電車で、Reading→モートンインマーシュ。約1時間くらい。
キレイな田舎町。店も少なく人通りも多くない。
ここからバスでブロードウェイへと行く予定だった。
が、なんと日曜日はバスの運休日!1本も走っていないー!?
とりあえず、カフェで一休みしつつ対策を練ることにした。
カフェは天井が低く、落ち着くことができる。2階は宿になっていた。
そして、このカフェのスコーンがうまい!
紅茶もいやな苦味はまったくない。思わぬところでアタリだ。
さて、人数も多いことだしみんなで割り勘すれば料金もそれほどかからないだろうということで、豪華にタクシーで移動することに。
駅に行けばタクシーの連絡先がわかるとカフェの店員に教えてもらった。
駅で親切なおばさんが、タクシーの手配で困っているオレ達を助けてくれた。おばさんが手配したタクシーの運ちゃんに別のタクシーを呼んでもらった。
タクシーでブロードウェイへは、約30分。
山をひとつ越えていく。
ここぞ英国田舎という趣のブロードウェイ。
しかし、観光客でにぎわい、車の通りは多い。
街並み自体が見どころだけど、「ブロードウェイ・タワー」というものがある。
離れた丘の上にたっている昔の建築物だ。どれくらい離れているかがよくわからないので、その辺の店のおばちゃんに聞いてみた。歩いて30分くらいでいけるそうだ。
でも、このおばちゃんを信じたおれたちがバカだった。
「そのくらい歩くかっ」て歩いたらもー大変。
30分くらい丘を目指して上ったけどまったく「タワー」らしいものは見えてこない。見えるのは牧草地と羊だけ・・・。
さすがにもういいやって思って戻ることになった。元きた道を戻るのは「負け」を認めることになるから「パブリック・フットパス」という表示にしたがって牧草地へと分け入っていった。羊の恐怖が待っているとも知らずに。
はじめはよかった。ちょっとした森をぬけると視界がいっきに広がってず~っと向こうまで見渡せる。
おおお、田舎の英国。
山がないから緑が遠くまで続いているのが見える、すげー。
「パブリック・フットパス」はまだ奥へと伸びるようだ。草原を突っ切って森の中へ。
羊がいっぱい。群れの中に入り込んでしまったようだ。
足下を埋め尽くす羊のフンが・・・。
よけて歩くのがつらいほどある、しかも「ひつじ」とは思えない声で泣きやがる。イメージのなかにあるカワイイ声ではない。
かまわずこの羊区域の出口を求めて進むんだけど、なんか
羊がせまってくる!?後ろから追い立てるように。あの鳴き声は明らかに威嚇する声だ。
羊に狩られているのか!?あの数で一斉に体当たりされたらヤバイかも・・・。
と、ありえない死の覚悟をさせられるほどの迫力。
やるな羊。
これで「ひつじ」のイメージが変わった、けっして「カワイイ」などとは思うまい。
羊におびえながらも羊区域の終わりが見えてきた、でもその先には牛区域が広がっている。日本の牛の1.5倍はあろうその牛は群れをなして悠々と寝そべっている。
こんなのが迫ってきたら確実に死ぬ。と思わせるオーラが・・・。
羊のほうがまだましだ。
てことで、昇ってくるときに使った車道を目指す。
当然フェンスで区切られている。うまく乗り越えられそうなところがあった。木が倒れてフェンスを潰している。木の橋みたいなもの。
よくみると、そこを乗り越えたような跡があった。
同じように迷った人がいるんだな。ちょっと勇気がでてきた。
ようやく、羊区域から脱出。
やれやれ英国まできて羊におびえるとはね。なかなかできない体験だった。
まあ、目的のものは見つからなかったけど、もうランチの時間だし街へと戻った。
小さな公園のベンチでささやかにランチ。
その後はフリータイムで各自テキトーに過ごすことに。女性陣はショッピング。Noとおれはそれぞれ街をうろつく。
広場のベンチで優雅に葉巻をふかした後、田舎町探索。
裏道を使って住宅地へとぶらり。あまりにぶらぶらしすぎてかるく迷子になったけど、庭仕事をしていたおじいさんが声をかけてくれた。
帰り道を教えてもらって無事に町の中心地へとたどりつく。
雑貨店に入っておきまりのブックマークをゲット。
歩いた、歩いた。
英国田舎を堪能したなあ。
羊をみるたびに思い出すんだろうな、たぶん。
The Cotswolds