映画

家族で宇宙開発や生き方について考えるきっかけにしてほしい「はやぶさ」映画『おかえり、はやぶさ』

昨日は、はやぶさが地球を旅立った日でしたね〜。それを記念ってわけではありませんが、見終わって時間がたってしまったけど感想を残しておこうと思います。

はやぶさ映画のラストを飾るのがこの『おかえり、はやぶさ』ですね。あまり話題にならなかった印象あります。渡辺謙主演の『はやぶさ はるかなる帰還』はプロモーションに力を入れまくっていたので話題にはなってたと思うのですが。

マスコミでは、はやぶさ映画の3作とも似たような切り口でおもしろくないというこきおろしだったようですが、3作ともコンセプトや切り口は違っていたと思ってます。

以下の3点が注目すべきところでした。

1:3Dの探査機がキレイ

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この映画のみ3D映画だったんですよねー。3Dは初体験でしたが、楽しめたと思います。宇宙空間を飛ぶ探査機「のぞみ」「はやぶさ」が3Dで表現されていました。これはキレイだな〜って観てましたね。
宇宙を飛ぶ探査機の3D描写は観ておいてよかったです。今までの映画にはない印象に残る映像でした。

2:「はやぶさ」前後の探査機も関連して考える

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「はやぶさ」だけではなく、「はやぶさ」よりも前の「のぞみ」プロジェクトと「はやぶさ」の後継プロジェクトとして「イカロス」プロジェクトが取り上げられています。

宇宙開発プロジェクトは、プロジェクト単体の成功・失敗では扱えない長い時間とそのプロセス内での成果の積み重ねでできていることを考えさせてくれます。

多くの人やマスコミはプロジェクト単体の成果をどうしても見がちですが、本来は各プロジェクトが深く関わっているのですから大きな流れで評価しなくてはいけないんですよね。

そういう意味では、「はやぶさ」という探査機が好きで仕方がない、って人にはちょっと退屈な映画かもしれません。そういう人はプラネタリウムの『BTTE』のようなドキュメンタリーのほうがおもしろいでしょうね。

3:家族で観るファミリー映画

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映画冒頭でコミカルなCGでの解説がはいってますので、ファミリー層を意識した映画になってます。

よく知っている芸人も登場していたりとかなりライト感あります。テレビのドラマっぽいなって思いました。宇宙のことをあまり知らない親や子供も観ることができるでしょう。

ただし、だからこそ「はやぶさ」が好き、「はやぶさ」物語をよく知っているって人はこのノリを受け付けられないって人も多そうです。

おまけにこちらも注目。
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てのひら宇宙機運用室

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