「KATAGAMI」とは「型紙」のこと。鎌倉から南北朝時代にかけて登場し、着物の生地に柄や文様を染める工程で使われてきた道具が「型紙」です。それが欧米に渡り19世紀後半の「ジャポニスム」という芸術の大きな流れにも影響を与えました。そんな型紙と、その影響を受けた作品が国内外の約70か所から400点以上も三菱一号館美術館に集いました。
型紙だけではなく、その影響を受けたイギリス、アメリカ、フランス、ベルギー、ドイツ、オーストリアなど世界中のプロダクトが集められていて、日本文化がどのように世界のデザイナーやアーティストに影響を与えたかが感じられる企画展でした。世界に影響を与えた日本文化の奥深さに驚くのではないでしょうか。
みどころを3点に凝縮してみます。
まだの方はぜひご覧いただきたいです。
1:精巧な美しい型紙
曲線が美しい大きめの文様から微細な文様の型紙まで幅広く展示されています。近くまで寄って観ることができるので、その職人技をじっくり観ましょう。驚きますよ!
繰り返して使用されるので、上下のつながり、左右のつながりにも注目です。
2:型紙のグラフィックデザインへの応用
世界へ渡った“型紙”が、ポスターなどのデザインへ応用されていったことがよくわかります。世界中のデザイナーが日本のデザインをどのように取り入れていったかを楽しみましょう。どこに型紙の要素があるかに注目してください。
3:型紙のプロダクトデザインへの応用
平面だった“型紙”のデザインが、立体の製品に応用されています! その幅は広く、ファッション、食器、アクセサリー、インテリア、建築とモノの大小問わず“型紙”のデザインが使われています。一見してわからないものもありますが、型紙の影響を受けているということは感じられると思います。
日本の文化が世界に影響を与えたということがわかりますよ。
おまけ
ミュージアム・ショップには図録をはじめ、多くの型紙グッズが売ってます。
ゆっくりショッピングを楽しめます。
図録はしっかりと手にいれました。
つがる刺しこぎんのブックマークをおみやげに買ってきました。“型紙”の他にも日本文化を取り入れたグッズもありますよ。赤に白のこぎん文様がオシャレ♪
気になった方、展示は5月27日(日)までですのでお急ぎください! 東京での展示終了後は、京都展が7月7日~8月19日、三重展が8月28日~10月14日に開催されますので、東京で見逃してもまだチャンスはありますよ。詳しくは以下から。
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▼この記事はガジェット通信に掲載されました
世界が恋した日本のデザインを観よう!『KATAGAMI Style展』の見どころ – ガジェット通信 |