日常

05グッドデザイン大賞決定

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そーいえば、2005年度グッドデザイン大賞が決定していた。
「インスリン用注射針」
なるほどね、そーきますか。
これは、糖尿病治療で使用するインスリン注射用針。「注射はイタイ」という常識を変えるべく、針の細さ世界一を実現したのだとか。
注射針の太さは「痛くない細さ」と「薬剤を注射するための一定の太さの確保」のせめぎ合いで決まる。患者のことを思うと同時に実現させたいところだけど技術的なこともあったろう、患者には「痛さ」をガマンしてもらっていた。「注射なんて痛くないやい」とはいえそれはガマン。
一回で済めばいいけど、現在糖尿病患者はそーもいかない。インスリン自己注射は一日に数回にものぼる。その人数ざっと国内で60万人だという。
技術革新によって<世界初のダブルテーパー構造>を実現できたそう。その構造は、先端は細くし、徐々に太くするというもの。
これは外見のデザインだけではなく、ライフスタイルのデザインでもある。
「ライフスタイルのデザイン」とは、よくいわれることだけれど、これまで「ガマン」に頼ってきた部分を改善すべくデザインされたプロダケトはあまり記憶にない。いや、気がついてないだけかも知れないけど、
とにかく、これで60万人の「ガマン」が軽減されたと考えるとデザインの力ってスゴイ。
2005年度グッドデザイン大賞 インスリン用注射針