日常

「ニッポンのデザイナー展」ギャラリートーク4

3/3の土曜日、ギャラリートークの4回目だ。
「ニッポンのデザイナー展」関連のイベントもこれが最後。
プロダクトデザイナーの廣田尚子、インテリアデザイナーの米谷ひろしがゲスト。
【米谷ひろし】
内田繁の事務所で経験を積んだだけあり、内田的なアプローチが感じられた。
意識的に内田アプローチを持ち出した作品もあった。日本的な素材を使わないで、「日本」を感じさせることの実践は、見事に内田繁から学んだことを活かしていたような気がする。
素材を多用しない、空間はさっぱりと背景にあるもので、ニュートラルなものを心がけているという。空間をシンプルにしていく、空間要素を絞り込んでいくアプローチは、内田流が反映していると思った。
ある方法論があれば、それをつきつめていく労力を惜しまないことも、内田繁から学んだことだそうだ。
インテリアについては、図面からその通りにつくりこんでいくのではなく、最終工程で「ゆがみ」をくわえることで完成するイスが印象的。折り紙を意識したそう。
【廣田尚子】
デザインするうえで心がけていることは「まず先入観を捨てること、そして必要な要素だけでデザインを考えていくことだ」という。
独立するにあたっては、仕事とは別にデザイン活動をしていたそうで、実際にメーカーにいってつくったりもしていたんだとか。それが今に繋がる大切な経験になったようだ。
使う状況をよく検討してデザインするようにもしているそう。
そこに必要なものは何かを見直すような感覚らしい。
何かどこかで見たことあるようなモノはつくらないようにしているそうだ。
こうしてゲストの話をきいていると、それぞれが自分なりのテーマ、ポリシーを意識していること、言葉で語れることがすばらしいと思った。
これだけ多くのデザイナーの話をまとめて聞いたのは初めてだったから、いい刺激になったな。