花も人も、生命も散り際に最もエネルギーを感じるのはなぜなのか。
キレイな花からパワーを感じた、生きる力か。もっと生きたいという力か。
写真と共に写っているトカゲの干物はアラーキーかそれともおれたちか。
アラキネマは、よかった。はじめは、カラーネガを見せられる。
カラーネガを見るとイメジネーションが膨らむ。そのうえではやく普通のカラー写真を見たくなる。ネガで想像していたカラーとのギャップにまた驚く。
カラーにモノクロームが混ざりあっていく、そしてモノクロ−ムがカラーにとってかわる。
最後には、アラーキーの奥さんをお見舞いに行く道の途中の写真が、そしてベッドサイドでの再会。お見舞いの花のアップでフィルムは終わる。このフィルムの花はきれいではない。ちょっと怖くなる花だ。あの曲と毒々しいまでの色彩がそうさせるのだろう。最後にはせつなくなる。
ポラ曼荼羅はこそ、アラーキーの世界だ。花だけではなく女性ヌードのポラも
加わる。女性を花と見る、そして見る人にピッとリズムを与える効果がある。
展示会場にある「書」が、いい。なかなか味のある字を書くものだ。