お気に入りのボードゲームのコンポーネントを自由にデザインできたら素敵だろうなーって思うことが多くなってきました。
そんな時に渋谷のハンズで「3Dプリンタで戦士のコマをつくろう!」というワークショップがあることを知りました。
これはぜひ行かねば!!
と思ったところ、
なんと定員3名!?
え、すくない!
予約解禁日当日の時間に待機して素早く予約!!
勝った!!!!予約完了!!
かなりの争奪戦だったと思いますが、無事に予約できてよかったです。
3Dプリンタって自分でやろうと思ってもまだまだハードル高いのでこういう機会は逃さず体験したかったんですよねー。
しかもミニチュア・ペイントまで体験できるんだから、駆け出しのボードゲーマーとしては参加せねば!という勢いでした。
渋谷ハンズの会場はそれほど大きくなく、フロアの一角で開催されました。
あの店舗のフロアでは大きく面積を取れないのは仕方ないですね。
3Dモデリング
各1台の作業用PCを使って、作りたいコマを作成します。
頭、腕、胴体等のパーツを選択していくだけでカタチになっていくので簡単です。
プレビューされているコマをくるくる回して全方位から確認もできました。
ぼくがモデリングしたコマは「ショートソードを両手に持った戦士」をイメージしてます。
動きやすいように防具は軽装備で、頭だけちゃんと守ってますよ。
左手のショートソードが逆手になっているのがかっこいいポイント。
使ったソフトは「Metasequoia」。
ぼくは当然初めて知ったし使いましたが、
アマチュアの中ではわりとスタンダードなソフトだそう。
metaseq.net | 3Dモデリングソフトウェア「Metasequoia(メタセコイア)」公式サイト
パーツがいっぱいあるので好きに組み合わせできました。
ワークショップには小学生くらいの子どももきていて、いろいろ楽しそうに組み合わせを楽しんでましたね。
ゼロベースでパーツを作っていたのでは時間内に終わらないでしょうから、パーツの組み合わせでコマをデザインする方法はいいですね♪操作もカンタンで楽しかった!
3Dプリンタ用データ作成
3Dプリンタ用にデータを書き出す必要があって、それが「Stereolithography」形式の「*.stl」。
書き出したデータを3Dプリンタの「AFINIA」に読み込ませると上の写真のような画面になる。
なんかそれっぽいぞ!
これが3Dプリンタの「AFINIA」。
工業機械感がたまらん!
Afinia 3D Printer ” 3D Printer for Home, Education and Rapid Prototyping
3Dプリント開始!
データを読み込ませて設定を確認したらプリント開始!!
動作音なんかはそんなになかった気がしますね。
ただ、匂いが!
プラスチックの焼けたような匂いが漂ってきました。
これで半分くらいでしょうか。
待ち時間はペイントの練習をしていました。
ペイントに夢中になってふと横を見ると出力が進んでいる、というのを何回か繰り返しました。
出来上がりはこちらです!!!
本体を出力するために「サポート」という出力痕が本体の周りを取り囲んでいます。
これは後工程で手で取り外します。
すると中から本体が出てくるってわけ。
まずは無事に出力できてよかった!
プリント待ち時間にペイントの練習
プリントの待ち時間はだいたい40分くらい。
けっこう時間がかかるんですね!
その時間を有効活用すべく、ペイントの練習会が始まりました。
これは助かりますねー、ぶっつけ本番だと緊張すします。
なにしろミニチュアペイントの経験はありませんしね。
それは他の参加者も同様だったから、体験会のプログラムとしてはほんと大正解ですね♪
使用する道具も全てレンタルです。
ペイントの題材はこちらの「ゴブリン」。
ペイントしやすいように持ち手にセット!
この持ち手も3Dプリンタで出力してものみたいでした。
小物もいろいろ作れるから3Dプリンタいいね。
ペイントに使う塗料はこれ。
アクリルガッシュ。水性なので変な匂いもなし。
ゴブリンの肌の色は和色!
会場にあった緑系の中で、ぼくのゴブリンのイメージに合うのがこれでした。
ざっと塗ってみた!
お!やっぱりそれっぽい発色に!
初めてのペイント、楽しいぞ!!
めっちゃ集中して塗ってました。
パンツと棍棒を塗り分けると、こう!
ミニチュア初ペイントにしては
なかなかいいのでは!?
子どもの頃、プラモデルはタミヤカラーで塗っていたから今回の手軽さにはびっくり。
シンナー臭くもないし、わりとすぐに重ね塗りして間違いを修正できるし!
新たな趣味の発見!!
サポートを取り除く「後処理」
これが出来上がったばかりのプリンタの台です。
本体のまわりにサポートと呼ばれる本体をプリントするための支持パーツがみっちりついてます。
そして台を縦にしようが逆さまにしようが外れません。
正確にプリントするためにがっしりと台にくっついてますよ。
プリントの途中でずれたら正確なプリントができないですからねー。
このくらいしっかりとくっついているわけです。
取り外すときはこんなふうにします。
ヘラで削ぎ落とす感じ。
これは講師がやってくれました。
慣れた人がやらないと危ないそうです。
安全のために講師も革手袋してます。
削ぎ落とした面はこうなってます。
横から見るとサポートの感じがわかりますね。
層になってます。
この塊から本体を発掘しないといけません。
反対側。本体の後ろ側ですね。
こっちもびっしりとサポートが付いてます。
サポートはニッパーとかペンチで取り除いていきます。
この作業が見た目以上にたいへんでした!
サポート除去の途中経過です。
取り除きやすい外側は簡単にサクサクできるのですが、内側の細い部分がやっかいです。
本体との区別が微妙で集中しないと本体の必要なディテールまで削ってしまいそうでした。
これ、しんどいですよ、ほんと。
こんな感じに本体を発掘できました!
集中力使いました!
作業自体が地味な発掘なので神経使う!
発掘するときはモデリングソフトでディテールを確認しながらサポートを除去していきます。
必要なディテールを切ってしまわないように!
サポートの除去完成。
あとは気になるところをモデリングソフトのデザインと確認していきます。
まだ余分なサポートがあれば取り除きます。
ここまで終わったらペイントです!!
ペイント本番!
さ!張り切って塗っていきますよ!
失敗してもいいから最初からガンガンいく!
鎖帷子きてるイメージでがーっと塗った。
目のところとかキッツイな。
もっと細い筆が必要。
筆って大事だなー。
遠目にみれば大丈夫だろこれくらい。
ショートソードの刃以外は黒、あとマントも黒。ブーツとベルト、ポーチは革で。
はみ出しても簡単に直せるのいいね。
思っていたよりもぜんぜん簡単。
小学生のころ戦車のプラモデルとか作って塗ってたんだけどそれと比べてもぜんぜん簡単だとおもう。
シンナー臭くないしね。
墨入れもした。
グレーでざざっと描いてクリアのやつで余計なところを消す感じ。
深く考えずにさっとやっただけだけど、それなりに立体感増してみえるもんだわ。
楽しい!
これで完成!!
楽しかった!!
塗るのってかなり集中するなー、あっという間に時間たってた。
初めてにしては上出来だろう、満足!
完成!
他の参加者もできてました。
塗ってる時の集中力がみんなすごい。
黙々と塗ってましたね。
日常でこのくらい集中力使うのは珍しいかもしれない。仕事でもここまで張り詰めてやることはまれ。
さいごに
自分で好きな形を作ってプリントして、好きな色を塗る。なんて贅沢!!
いい体験をさせてもらいました!
3Dプリンタってたいへんなんだろうなって思ってましたが、
今回の体験会でそのイメージはなくなりました。
ボードゲームのコンポーネントを3Dプリンターでどうにかしてやりたい夢もできました。
そのためにも仕事の時間をどうにか短くできるようにしていきたいですねー。
ミニチュアのペイント、1、2色塗るだけでもいいからやっていこうかな。
それかスミ入れするだけもずいぶんとかっこよくなるとおもうんだ。
3000円でここまで体験できるなんてお得でした!!
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