金曜日、仕事も一段落したので、というよりもさせたので
ADOBE CREATIVE SUITE3発売記念イベントにいってきた。
基調講演はすでに予約がいっぱいだったので午後からのジャンル別セッションに参加。
「VIDEOセッション」と「ProPhotoセッション」だ。
まずは「VIDEOセッション」。
映像系のソフトウェアは今回のCS3でかなり増えたようだ。
それこそ映像のワークフローはADOBE製品だけで完結できる。
それも簡単に、ある程度のクオリティをもって。
普段から使っていて欲しいと思っていた機能もいくつか追加されていたのはウレシイ。
「ダイナミックリンク」という機能。今回から映像編集ソフトPremiereがMacに復活、After Effectsとのムービー連携がレンダリングなしで可能だというのは時間の節約になりそうだ。
「Soundbooth」という新ラインナップもなかなか強力。オーディオ編集ソフトで、オリジナルBGMを創ったり、雑音を取るなどの整音が可能。特に専門知識がなくても、ビジュアル的に操作するだけでなんとかなってしまうのは可能性を感じる。
に、しても、「音」の扱いは非常にデリケートなのでできるだけスタジオでエンジニアにやってもらったほうがいいんだけどね。まあ、予算の都合もあるし、webでのみの公開ならばデスクトップで仕上げてしまっても問題ないだろう。
「After Effects」では、brainstormという機能が便利。ひとつのクリップに対して様々なパラメータを変えたバリエーションをビジュアルで見せてくれる。その名の通りブレーンストーミングに使える。どんな演出にしようか迷っているときに使いたい機能だ。
「Photoshop」では、3Dの扱いがパワーアップしてる。なかでもバニシングポイントというのが面白い。一枚の写真のパースを読みとり疑似3D化してくれる。
3Dモデルをわざわざ作ってテクスチャ貼ってということをしなくても、写真1枚で右からみたり、上から見下ろしたりといったことが可能だということ。
まあ、あくまでも「疑似的」にってことだから専門的なことは、やはり専門のソフトを使いましょうということ。
「ProPhotoセッション」では、「Photoshop」の紹介だ。
医療や建築関係の専門家向け機能が追加されていたのが印象的。そういうマーケットを狙いにいく野心が頼もしい。
数枚の水平続き写真を自動的に合成してパースを合わせたパノラマ写真を作ったり、さらにその露出も自動的にコントロールしてくれるんだからなかなかスゴイ。
実際に活用する機能かと言われれば微妙。使う人は使うんだろうな、きっと。
スマートフィルターという機能も追加された。これはIllustratorなみのレイヤーワークができるようになったということ。
Illustratorのレイヤーワークに慣れてしまうと、以前のPhotoshopのレイヤーの扱いはもどかしかったから、これで使いやすくなるだろう。
映像の簡単な手直しなんかもできるようになったりと、使える幅が広がったな。
やはりそれぞれ魅力的な機能を備えてきている。まだまだ進化していくんだろう。
ただ、やっぱりどこまでいっても「道具」だということに変わりはない。
この優秀な道具達で、なにをしようか。使用者のイマジネーションを試されている。