日常

「ブルース・ウェーバー展」

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「ブルース・ウェーバー展」に行ってきた。
今公開されている『トゥルーへの手紙』という映画を制作したウェーバー。80年代にデビューした写真家で、カルバン・クラインの広告キャンペーンで有名になり「ファッションをアートに変えた男」なんて呼ばれてるそう。
写真家が撮った映画ということでこの映画には注目しているところ。
映画と合わせて見ておこうと思った。会場は会社にも近くて、ついでに立ち寄れるから都合がいい。
思ったよりも会場は狭かった。通路も狭く、大人3人くらい並ぶと通れない。しかも、その両方の壁に写真が展示されているから人をすり抜けて観るような格好になる。
観にいった時間帯が遅かったからか会社帰りらしき人が多く混んでいたな。
写真は、美青年ポートレートものが多かった印象。もちろん犬の写真もある。ジャズ・トランペット奏者のチェット・ベイカーの写真も多かった。
展示されているウェーバーの写真はとことん「人」だ。いわゆる風景写真はなかったんじゃないかな、すべてに人が絡んでいた。その人らしさが現れている表情やしぐさをバシッと撮っている、ココがウェーバーらしさなんだと思う。
全部で30分の短編映画も上映されていた。
ほぼ全カットがカメラを手で持って撮影しているんじゃないかな。それほど画面は不安定で常に動き回って、私小説的に仕上がっている。つまり主観的ショットで構成されていて、イメージ的で場面を説明するようなシーンやカットはほぼない。
写真をカメラでなめ回す、という撮影方法が写真家らしいと思った。これももちろん手持ちで撮影されているから微妙なゆれが映像に加えられてプライベート感が演出される。
映画はまだ観ていない。
正直なところ、どんな方法で組み立てられているのかが、映画の内容よりも気になっている。
楽しみ。
ブルース・ウェーバー展