日常

『メディア論』

BTM

マーシャル・マクルーハン、この人の考え方は好き。
メディア論の先駆者。そのものズバリの『メディア論』を読み終えた。かなり楽しませてもらったな、多少強引なところもあるけど、それはそれ、一本筋が通っているから気持ちいい。
「メディアはメッセージである」というのが有名か。この1文から展開してるといってもいいくらい。「いかなる技術も徐々に完全に新しい人間環境を生み出すものである」と言い換えてもいいそう。
何カ所かおもしろいところを抜き出してみると。
・どんなメディアでもその「内容」はつねに別のメディアである
・いかなるメディアも単独でなく、たえず他のメディアとの相互作用のなかではじめて意味あるいは存在をもつ
・メディアは相互に作用し、新しい子孫を生み出す
・すべてのメディアがわれわれ自身を拡張したものであり、新しくものを変形する視力と意識とを提供する
・われわれは、新しい技術とメディアによって、自分自身を増幅し拡張する
・メディアの編成内容に関心をもちながらメディア自体に関心をもたない人たちは、「病気であるという症候群」を無視する医師の立場にあるように思われる
・すべての技術が力と速さを増すために身体の神経組織を拡張したものである
・あらゆるメディアは、われわれの生活に人為的な知覚と恣意的な価値を付与するために存在している
・すべてのメディアはわれわれ自身の断片を公共の領域へ拡張したものであるから、一つのメディアがわれわれに作用すると、そのメディアとはつながりのない他の感覚も新しい関係の中で働くようになる
メディアに載るコンテンツではなく、コンテンツを運ぶメディアそのものに注目してそいつがどういう影響を与えるかということを検討しているからおもしろい。
ホントにラディカルなところを言ってくれる。
読むと今までメディアを内容で捉えていたところを、「内容」と「メディアの効果」のセットで情報を判断するようになってくるはず。
メディア論―人間の拡張の諸相