日常

『Typographic Systems―美しい文字レイアウト、8つのシステム』


すべてのデザインにはもとになる構造システムがある、という信念のもとに8つの基本的なデザイン・システムを解説している。
著者のキンバリー・イーラムは「方法」にこだわっている点に共感できる。
システムというと伝統的な「グリッド・システム」が思い浮かぶが、本書ではグリッドを含めて8つのシステムがあるということを理解し、デザインの幅を広げることを目的にしている。グリッド以外の方法を理解するだけで確実にデザインの幅は広がるだろう。
ざっと8つのシステムをまとめると以下のようになる。
1 中軸システム
シンメトリーからアシンメトリーまで構成を吟味できる。フォーマル、アンフォーマルのどちらにも対応可能なシステム。
2 放射システム
中心点から広がるような構成はダイナミック。ただし、行の方向によっては読みにくくなるためフォーマルなものには向いていないかもしれない。
特に注意するのは、構成のシンプルさと明快なグルーピング。
3 拡張システム
中心点から円が広がっていくような構成になる。こちらもダイナミック。
読みにくくなる可能性が高いので、情報のレイヤーをはっきり区別する必要はある。
有機的な感じはこのシステムが得意そうだ。
4 ランダム・システム
要素の配置がランダムなため、読みにくくなることが多い。そのかわり、ダイナミックでのびのびした感じがだせるので、視覚的満足感のある作品になることも多いという。
特に抽象要素を使うことでランダム感が強まり、視覚的にもおもしろくなる。
フォーマルなものには使いづらいだろうな。
5 グリッド・システム
おなじみのシステム。情報整理が簡単に分かりやすくできるのでフォーマルに強い。
汎用性が高い反面、気を抜くと「無難なデザイン」になりやすいかもしれない。
あらゆる面においてコントラストに気を配る必要があるだろう。
6 転調システム
層をなして変化する帯による構成。地層のようなイメージを持つと理解しやすい。要素は左右に対して自由なため、アシンメトリーの美しさがきわだつシステムともいえる。
カジュアルな印象ですっきりとコンパクトにまとめることもできる。
要素のグルーピングがキモ。
7 モジュール・システム
規格化された抽象要素を地とし、情報を整理する。
これには「地のデザイン」というプロセスが新たに発生する。
規則性の中にある多様性を追求することが求められるだろう。地によってフォーマル、インフォーマルのどちらにも対応できそうだ。
8 左右対称システム
1本の軸を中心にした。軸をフォーマットの中心から動かし、抽象要素を加えることで視覚的な面白さを創り出すことが出来る。
フォーマルな中にも遊びのきいた構成に仕上げることができそう。
それぞれのシステムを適用する前に情報の整理はかかせない。情報の優先順位や重要度の構造を理解して、要素のグルーピングやトーンのコントロールをしていかないと、ただ絵面がきれいなものになってしまう。それでは本末転倒もいいところでデザインとして機能しないので注意したい。

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