日常

「ニッポンのデザイナー展」セミナー1

「ニッポンのデザイナー展」がShiodomeitaliaクリエイティブ・センターで開催されている。
その関連イベントの第一弾として、2/8の木曜日にセミナーがあった。
3連続セミナーの1回目。『日本のデザインプロデュース』というもの。
ゲストはプロダクトデザイナーの秋田道夫、デザインプロデューサーという肩書きとしてD&DEPARTMENT PROJECT代表のナガオカケンメイ。
モデレーターとして、デザインキュレーターの桐山登士樹。webサイト「JDN」の桐山セレクションのコーナーでもおなじみ。
3人ともそれぞれが明快なビジョンのもとに活動していることが感じられて心地よかったな。
今回気になった話をざっとまとめてみる。
【秋田道夫】
「Standard」というキーワードで自身の活動を表現。
その概念を3つの指針でまとめていた。
1:誰がやっても良いことを、やる。
2:定番を目指してつくる。
3:見たことがあるような、それでいて新鮮なものをデザインする。
これまでの活動でも細部へのこだわりは、かなりのもの。
語りっぷりも身近な感じがした。
興味深い考え方としては、対象となるユーザー層の人生観や歴史をも考えてデザインしているということ。
今回の展示でいえば、「ワインセラー」が代表例。
「Standard」という軸、やはりココに行きつくのかなあと思った。
「±0」の深澤直人との共通項は多いんだろうな。
20代で考えついたことが、実はずっと後まで残っているんだ。という言葉が印象的。
コテコテのいかにもデザインしました的なことよりも「さりげない」ということのほうが大切なこともあるという。こういう考え方には共感できる。
【ナガオカケンメイ】
これまた分かりやすく明快なプレゼンテーション。
デザイン活動のコンセプトを3つに分けた。
1:実践形デザイナー
2:売り場が社会的意思を持つ
3:デザインを業界から解放する
並みいるデザイナーにくってかかるようなコンセプトが気持ちいいね。
原点を見直すブランド作りを目指す活動は、新しいものが次々と産み出される今、消費者も考えなければならない大切なものだろう。
2年に一度、自分たちの活動を振り返る意味もこめて書籍を出版しているという。過去にも勝手に始めたデザイン活動があったりと、デザインに対する愛情が感じられた。無印良品の中古「RECYCLE MUJI」、グッドデザインの中古「USED G」など、本家には許可無く勝手に始めたものだけど、いまでは本家をも巻き込む勢いだそう。これもその愛情ゆえ。
デザイナーは、企業からの依頼仕事ばかりしていては、ダメだ。自主活動をしないとホンモノではない、カッコワルイという。
これには同感。
デザイナーとしての着地点として「立派」を目指さない。自分の立ち位置で出来ることをやっていくことが大切。とはいえ、「有名」になることは、悪いことではないという。大事なことは「有名になって何をするか」ということ。つまり「有名」ということを道具としてとらえることが出来るかがポイントになるとのこと。
今「有名」なデザイナーにとってもなかなかドキリとするコメントなんじゃないかな。
今回の話を聞いていて思ったことは、
自分のデザイン・ポリシーというかスタンスを明快にしておく必要があるな、ということ。
クライアントの言いたいことや情報を整理して分かりやすくする、なんてのは当たり前。そこに自分なりの「+α」の要素、こだわりを持ちたい。
胸に刻み込まなければならないのは、
企業の依頼仕事ばかりしていたのではダメだということ。
やりたいことがあれば、自分が動かないとな、何事も。
なんだか「勇気」をもらったセミナーだった。

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